木工

2009年5月 5日 (火)

032 木工の世界(名人編)

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☆ 二人の名人・尺八と家具

・木工の世界、友人二人が趣味として尺八と家具を製作していることを知った。

・早速、メールにて作品を送っていただいた。

  ~ 藤音(ふじね)名人の作品、写真3点(尺八と工房看板 ) ~   

   ~ 山栄(やまえ)名人の作品、写真5点(小物入、額縁など)~

  →写真を拝見して驚嘆、いずれも秀作、本業はITの専門家だった筈?‘人は見かけによらない・・・’とはよく言ったものだ(失礼)。

(尺八・藤音名人)

・プロフィール ・・・ ITコンサルタント、大学講師など多才、尺八の研究・製作の名人。

・12年前、専門誌‘岐路に立つ尺八’にて演奏家・製作者の激減を知る。

・日本伝統文化を絶やしては・・・と危機感、元々の趣味、オカリナ/篠笛から尺八にシフトしたという、実行に移す事が凄い、社会正義?

・企業勤務時代は転勤族、そのメリットを活かし、勤務地毎の尺八名人に師事、幅広い知識・技術を習得。

・‘音量・音質・音程’が評価される尺八製作コンテスト(審査員は、東京芸大教授、演奏専門家)があることを知り応募。

・全国の尺八工房から出展、数人だけが受賞という狭き門、藤音氏は見事‘優秀賞’を獲得、名実ともに‘尺八名人’の仲間入り。

・氏の邸宅付近には、主材料の竹が豊富、質も良し、そして炭焼き小屋にも恵まれているとの事。

・1本製作するのに半年かかるという、年間10本の製作を目指し、材料採取も楽しいらしい、健康にも良さそう。

・得意の‘構造解析・流体力学・数学’が活かせるか、売りは‘燻し竹尺八’と名人はいう。

・工房の立ち上げ、いよいよ‘藤音’ブランドとして世に出ていく予感。 尺八工房の更なる発展、伝統文化の復活を祈るばかりである。 

(木工家具・山栄名人)

・プロフィール ・・・ ITシステムエンジニアとして活躍後、木工の基礎を専門機関で研修された勉強家、木工の名人。

・氏の小物家具は天下一品、筆者とは木工のジャンルは異なるが基礎は同じ、アドバイスが有難いし頼りになる。

・‘色づけ’は最終段階、作品の評価に繋がる重要な工程、提供情報は次の通り。

   -塗装材料-

 ①日本では、漆を頂点とした伝統文化がある。

 ②一般的には、カシュー、亜麻仁油、桐油、エゴマ油、胡桃油、古くは柿渋も。

 ③最近では、アクリル・ウレタン系の塗料も多い。 ワックス、紅柄、日本古来の弁柄なども使用。

 ④植物性オイルをベースとした、ドイツのオスモ・イギリスのリスボ・日本のワトコなど種々。 動物(虫)性オイルも・・・。

  -塗装方法-

 ①工業化されている場合は吹き付けが基本。

 ②木工職人では、オイルフィニッシュが一般的。

 ③工芸の世界では、漆が基本、拭き漆塗装も多い。

 ④北欧では、ソープフィニッシュ(石鹸水)も使われている。

・木工の世界では、塗装の専門家がいるほど奥が深い、塗装材料・方法の知識と共に多くの経験も必要とされる。 反面、‘木目の美しさ・木の質感など自然のまま’を活かしたいとも考えている。

☆ 今回、IT企業勤務時代の友人(・・・と勝手に謳っている)と秀作の一部を紹介させて頂いた。 まさにハンドメイド‘プロの技’と言える、製作も快諾して頂けると期待。 そして、- 竹取への同行・色付作業の研修 - を希望する筆者でもある(2009.05.05 木工の世界・名人編)。

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2009年5月 1日 (金)

031 木工の世界(その2)

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・木工に興味、製作一号は下駄箱(本blog-NO.005 参照)、第二号はイスとベンチ。

(木工の楽しみ)

→①材料選び ②デザインの妙 ③工法の難易度Up ④生活環境との調和 ⑤安い製作費 ⑥自然との共生 など考えること。 何より、世界でOnlyOneの作をイメージするワクワク感が何とも言えない

(今回のテーマ・・・‘古木に息吹’→目指すはイスとベンチ)

①‘材料選び’にスポットを当てよう。

  イスの天板と底板・・50年前から母屋の小縁で活躍中の欅。

  ベンチの天板   ・・50年前から玄関で使っていた堅強な縁淵。

  イスとベンチの柱 ・・30年以上自宅倉庫に眠っていた乾燥十分の米松と柘植。

   - いずれも古木であるが、けっして‘廃材’ではない -

②‘デザインのイメージ’、材料選定時にほぼ出来上がる、完成イメージから材料を選択しているのかも知れない、おそらく両方だと思う。

③板の繋ぎ(木表=きおもて・木裏=きうら)、削り(順目=ならいめ・逆目=さかめ)の作業が伴うが基本的な知識と素人なりの‘工法・技術’は必須。 接着剤、釘は極力使わないだけに工作精度が求められる。・・・が、一筋縄ではいかないところがいい。

④‘生活環境との調和’、築50年の伝統工法の家で、現代の生活様式に如何にマッチさせるかを考えるのも楽しい。 最終的には勝手に合わせよう、そのうち馴染む・慣れる?

⑤‘安い製作費’、身近にある材料、不要になった材料、自身の時間を有効に活用する。 至って簡単。

 ☆☆☆ こんなことを考えながら、製作したのが上の写真 ☆☆☆

(課題認識)

・イスに腰掛けると若干のぐらつき、まだまだ荒い、Ergonomicsの面においても疑問、この一点をみても‘木工の世界’は奥が深い。

・第一号の‘下駄箱’作りで少し自信を持ったつもりであったが、簡単(・・・であろうと考えていた)な‘イス’作りで木工の奥深さを再認識、まだまだ修行が足りぬ。

(心掛けた意識と今回の学習効果)

  ①木目そのものの美しさを利用、センスの必要性。

  ②順目・逆目の理解と工作手法、順目・逆目混在板の削り方。

  ③丸太からの木取りでの理解と使途 (柾目・板目・樹皮・心材・辺材・木表・木裏・木口=こぐち・木端=こば)。 

  - 植林後、長い期間かけて大きくなった木、端々まで大事に使うことが肝要、・・・と考えている内は素人と、プロは笑う・・・ -

(皆様へのお知らせ?)

→筆者の木工は、あくまで趣味の一環。 

従って、如何なる方からの製作依頼も一切受け付け不可。 こんな駄作では当然の声???

(朗報・・・近々、本blogにて公開)

→近々、‘尺八・家具’作りの名人による秀作をご案内、こちらは製作して頂ける筈? 乞うご期待。

☆ 木工は、‘永遠に動く・暴れる’と表現される木が材料、完成後の経年変化(狂い)を想定(極小に)するすることがPoint。 そして今回、30-50年前の‘古木に息吹’を与えられた事が‘自然との共生’に繋がると思いたい、-昔の家は材料の宝庫- (2009.05.01 母屋リフォーム時に不要となった材料を活用、木工の世界-その2)。

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2008年5月 5日 (月)

005 木工の世界(その1)

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☆ ‘ありざん・ほぞ’は‘匠の技’か、‘木の香り’は優しかった

・建具師・叔父の引退が契機、人に優しい無垢材、木目や年輪の美しさ、組み合わせの妙などに魅せられ、木工の世界をそっと覗き、製作にチャレンジした。

・木は生きている、湿気を吸ったり吐いたり、いわば‘自然の換気=エアコン’であり、室内が快適な空間と化する。

・昔から、桐の箪笥に、着物を入れておけば3世代使えると言われた、3R(Reduce.Reuse.Recycle)の優等生。

・そして、木の家具をおいた部屋は結露ができず、家のメンテナンスも少なくなり経済的、何よりも健康に良いことが、マウスの生存実験で証明されていると聞いた(無垢材 Vs 新建材)。

・製作ターゲットは、ポピュラーな下駄箱・踏み台・テーブル・椅子・ベンチとした、モデルが身近にあり、すぐにでも出来るし使い勝手もよいと考えたからだ。

・デザイン・サイズのイメージはあったが、材料・工具・手順などすぐに壁壁壁、とにかくマニュアルが全くない。

・叔父の手ほどきを受け、部材の曲りや反りを防止する‘ありざん’、組み合わせ板の端をはめ込み式に加工する‘ほぞ’などの工法を駆使(苦使?)・・・仕上げの色づけ工程で‘遊び毛’に悩まされながら、木工の奥深さを実感。

・企画・デザイン・製作・色づけを経て完成まで1年以上を要してしまった、スピードが求められる現代ではビジネスにならないことを証明、しかし、世界に一つだけ‘only one'の作品?であることは間違いない・・・と、ちょっとした達成感、趣味に徹しよう。

☆ ‘匠の技’と呼ばれる‘ありざん・ほぞ’は、高度成長時代までは一般的、古くは弥生時代中期(2000年前、フランス・ポン・デュ・ガールの建造と同時期)からあったという(島根県青谷上寺地遺跡から出土)、先人の知恵に敬服。 数多くの労苦も、製作時のわくわく感・楽しみ・達成感の方が大きく、童心に戻って時間の経過を忘れさせてくれた・・・、優しい‘木の香り’を楽しんでいる今日この頃である (‘こどもの日’2008.5.5記)。

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